こんにちは。
333Dog-Careの鈴木沙織です。
日々のトリミングで使うシザー。
あなたは、今使っている“そのハサミ”をあと何年、使い続けたいと思っていますか?
「切れ味が落ちたな…」「なんだか引っかかる気がする」
そんな風に感じたとき、つい買い替えを考えがちですが、まずはハサミとの向き合い方=日々のメンテナンスを見直してみませんか?
今回は、プロトリマーだからこそ実践してほしい、ハサミを長く愛用するための具体的な5つの習慣をご紹介します。
1. 使い終わったら“その場で拭く”を習慣に
シザーに付着した毛や水分は、放っておくとサビや切れ味の低下や摩耗の原因に。
おすすめは、セーム皮や柔らかい布での丁寧な拭き取り。
その日のトリミングが終わったら、「1分お手入れ」をその場で習慣化しましょう。
小さな手間ですが、それがハサミを守る大きな一歩になります。
2. シザーオイルは“1日1滴”でOK
刃の根元にオイルを1滴!!
たったこれだけで、開閉の滑らかさを保ち、摩耗も予防できます。
使っていて「ギシギシするな」と感じる前に、定期的にオイルを差してあげると、開閉がスムーズに保たれるので、
刃の寿命も、あなたの手首の疲労も軽減できます。
特に湿気の多い日やたくさん使ったときは、意識してオイルを使ってみてください。
3. シザーの置き方にも注意!
作業中、つい机に“直置き”していませんか?
そのクセが、刃先の歪みや落下による故障の原因になっているかもしれません。
専用ホルダーやクッション付きのシザースタンドを使うだけでも、うっかり落としてしまったり、手や服にひっかけて落ちてしまったりなどの落下リスクを大きく軽減できます。
ちなみに私は、シザーバッグを使いつつ、テーブルにはウレタンマットを敷き、そこにハサミを置いています。
こうしたちょっとした工夫が、道具を守るポイントになります。
4. “切れ味”が落ちる前の研ぎが大事!
「なんだか切れにくいかも?」と思ったことありませんか?
そうなってしまっていたら、実はもう、ハサミもワンちゃんも負担を感じている状態なんです。
切れにくい状態で使用していると、ハサミの寿命を早くしてしまうリスクがあります。
他にも、切れにくいハサミを使っていると、疲労や腱鞘炎などのリスクも増えてしまったり、思ったような仕上がりにならなかったりなど多くのデメリットがあります。
毎日のように使うハサミを半年に一度を目途に研ぎに出すのがおススメです。
自分の感覚も大切にしながら、ルーティンとしてメンテナンスを取り入れてみてください。
5. ハサミを“道具”ではなく“パートナー”として扱う
シザーは、あなたの手の延長です。どれだけ良い技術を持っていても、刃の状態が悪ければ仕上がりに差が出ます。
毎日のメンテナンスは、技術へのリスペクト。“シザーを育てる”意識を持つことが、長持ちの最大の秘訣です。
【まとめ】
ハサミを長く使っていると、トリマーの手に自然と馴染んでいき、唯一無二の存在になっていきます。
ハサミは、私たちトリマーにとって“手の延長”とも言える存在ともいえます。
どれだけ技術があっても、ハサミの状態が悪ければ仕上がりに大きく影響します。
毎日のメンテナンスは、道具へのリスペクトであり、「ハサミを育てる」「ハサミと一緒に育つ」意識が、結果として仕上がりの質やトリマーとしての信頼につながるのではと考えます。
私たちのトリミングを支えてくれる“パートナー”と、10年先も一緒に働けますように。
そんなことを思い、文章にしました。
明日からトリミング後の「1分お手入れ」の新習慣を試してみてください。
『ハサミの簡単お手入れガイド』はココからDL出来ます。
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