【犬種図鑑】ミニチュア・ダックスフンドの歴史と性格|胴長短足に宿る猟犬の本能

こんにちは。
「333Dog-Care」店長の鈴木沙織です。

床に近い目線で、家の中を軽やかに歩くミニチュア・ダックスフンド。
愛嬌のある体型の奥には、猟犬として鍛えられてきた確かな本能が息づいています。


歴史とルーツ|巣穴に入るための体

ダックスフンドの原産国はドイツです。
犬種名の「Dachshund」は、ドイツ語で**「アナグマ(Dachs)」+「犬(Hund)」**を意味します。

本来の役割は、

  • アナグマやウサギなど

  • 巣穴に潜む獲物を追い出す

ための地中猟犬

胴が長く、足が短い体型は、狭い穴の中で自由に動くために発達した、非常に合理的な形でした。

19世紀以降、用途や体格の違いによってサイズ分化が進み、現在のミニチュア・ダックスフンドが確立されました。


ミニチュア・ダックスフンドの基本データ

項目詳細
正式名称ミニチュア・ダックスフンド
原産国ドイツ
用途猟犬、コンパニオン
体重4〜5kg前後(JKC目安)
体高約20〜23cm
寿命13〜16歳
被毛スムース / ロング / ワイヤー
公認団体FCI・JKC・AKC

特徴|被毛タイプと体構造の理解

ミニチュア・ダックスフンドには、
3つの被毛タイプがあります。

  • スムース:短毛で手入れがしやすい

  • ロング:飾り毛があり、穏やかな印象

  • ワイヤー:硬めの毛質で活発な印象

性格差については個体差が大きく、被毛タイプと性格の直接的な関連を示す明確な科学的根拠は限定的とされています。

また、胴長短足の体型は背骨に負担がかかりやすいため、生活環境の工夫が欠かせません。


性格と暮らし|好奇心と家族愛のある犬

ミニチュア・ダックスフンドは、

  • 好奇心が強い

  • 勇敢で自己主張がはっきりしている

  • 家族への愛着が深い

といった性格傾向を持ちます。

もともと単独で判断する猟犬だったため、自分で考えて行動する場面も多く、一貫したしつけと十分な遊びが重要です。


健康上の注意|背骨への配慮が最優先

ダックスフンドで特に注意したいのが、椎間板ヘルニアです。

発症リスクを下げるためには、

  • 肥満を避ける

  • 段差や階段を減らす

  • 滑りにくい床材を使う

といった日常管理が重要になります。


まとめ|体型を理解すると暮らしは安定する

ミニチュア・ダックスフンドは、見た目の可愛らしさと、猟犬としての芯の強さを併せ持つ犬種です。

  • 背骨への配慮

  • 適度な運動と遊び

  • 一貫したルール

これらを意識することで、安心して長く暮らせるパートナーになります。

他の犬種を順次掲載していきます。参考になればうれしいです。

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