2015年から2016年にかけてオーストラリアのシドニーでワーキングホリデー制度を使ってトリミングサロンで働いていました。
日本とは違う犬種やトリミングスタイル、たくさんの道具に触れ
犬との生活やトリマーの給料など日本とのギャップに驚きの連続でした。
海外にいる自分自身が非日常でワクワクする反面
なかなか仕事や住むところが見つからなくて落ち込んだり
焦ったりと大変なこともたくさんありました
オーストラリア生活9ヶ月くらいになり、職場や友達伝いにたくさんの日本人トリマーさんと出会い
その中の数名のトリマーさんが、カットの技術を競うトリミングコンペティションに出場するということで
私も日本に帰る前に出場してみようと
ドッグショーで活躍しているトリマーさんにプードルのカットを教えていただきました。
その際にトリミングが上手くなるコツはなんですか?と質問させていただいたところ
『道具がすごく大事』とおしゃっていて
ピンの細いコームとハサミを見せていただきました。
もちろん他にも大切なことはたくさんあるはずなのですが
学校時代のコームを10年以上使ってきた私にとって
道具が大事という言葉は、最初『冗談なのかな?』と思ってしまうほど信じられませんでした。
結局出たかったコンペディションの前に
母が倒れて緊急帰国することになてしまったので出場は叶いませんでしたが
勉強させていただいた1日のことは
今でも鮮明に思い出せるほど学ぶことにワクワクしてフワフワしていました。
日本に帰ってきてからピンの細いコームを購入して実際トリミングをしてみると
細いピンが毛の根元に入り込み、しっかり毛を起こしてくれて
毛並みが綺麗に揃って ピンの跡がつかなくて
あ、こういうことなんだ。
とそこでようやく納得できました。
なんでも、新しいものを試す時、疑いから入ってしまうことが多い私ですが
もっと素直にいろんな人の話に耳を傾けて、色々なことにまずはトライしてみようと
30代半ばになって感じるきっかけにもなりました。