333Dog-Care代表の鈴木沙織です。
公園の木々も色づき、サロンのドアを開ける風がひんやりとしてきました。
年末の予約表を見ると、「もうこの子も冬仕様ね」と季節の移ろいを感じる日々です。
今回は、私たちトリマーにとって最も基本であり、最も奥が深い道具──「手」。
そして、乾燥シーズンに欠かせない「保湿ケア」について、科学と実体験の両面からお話ししたいと思います。
🐾 トリマーの「触れる技術」には科学的根拠がある
トリミングの現場で、犬に安心感を与える「触れ方」には、実は神経科学的な裏付けがあります。
動物行動学の最新研究によると、「C触覚線維(C-tactile afferents)」という神経が、人間や犬に共通して存在し、やさしく撫でられる刺激を「社会的報酬」として脳に伝える役割を担っています。
この神経が最も反応するのは──秒速3〜5cmのゆっくりとしたタッチ。
これは「オキシトシン」(愛情ホルモン)を分泌させ、心拍数を下げ、安心感をもたらします。
つまり、トリマーの手の速度ひとつで、犬の体と心の緊張がほぐれるのです。
💡現場での実践ポイント
手のひら全体を被毛に密着させ、一定の速度でゆっくり撫でる
作業中、ふと手を止めて深呼吸しながら「リセットタッチ」を挟む
緊張しやすい犬ほど、最初の10秒を“ゆっくり”から始める
この「秒速5cmタッチ」を続けることで、犬は次第に協力的になり、施術の精度も上がります。
まさに“科学的に裏付けされた優しさ”なのです。
✔ 乾燥ケアは「美容」ではなく「メンタルケアの土台」
どんなに技術的に優れたカットをしても、皮膚が乾燥していると犬は常にかゆみや違和感を感じています。
その小さな不快感は、心のノイズとなり、触れられること自体がストレスになってしまうこともあります。
333Dog-Careでは、「保湿は仕上がりを良くするための美容ではなく、安心して触れ合うための基礎」だと考えています。
皮膚の水分量が整うことで、犬はリラックスし、トリミング台の上でも穏やかに過ごせるようになります。
✔ Acocoクリームの“セラミド補給”が変える仕上がり
冬のサロンワークで欠かせないのが、333Dog-Careのサロンでも欠かせないアイテムのひとつでもある「Acocoクリーム」。
このクリームは、人間の敏感肌用にも使われる「天然型セラミド」を高濃度で配合しています。
セラミドは皮膚バリアの約50%を構成する成分で、乾燥や外部刺激から肌を守る重要な存在。
研究によると、セラミド不足は犬の皮膚トラブル(掻痒・炎症・フケ)のリスクを高めることが分かっています。
Acocoクリームは、
無香料・無着色・低刺激
アミノ酸・シアバター・植物性スクワラン配合
トリミング中にも使える“滑らかな質感”
という点でも、プロ仕様として安心して導入できる製品です。
【Acoco】が気になる方はこちらから
♨ 温浴で「洗う」から「整える」へ
シャンプー後に、Acocoクリームを溶かしたぬるま湯で温浴を行うと、以下のような相乗効果が生まれます。
摩擦レス浸透:直接塗布ではなく、全身を包み込むように保湿
血行促進:温熱効果で皮膚代謝を高め、乾燥を防ぐ
静電気防止:しっとりとした仕上がりで毛の立ち上がりが自然
お湯から上がった犬の毛はツヤが増し、ハサミの滑りも良くなります。
そして何より、犬の表情がやわらぎ、飼い主様もその変化に気づいてくださる瞬間があります。
✔ 飼い主とワンちゃんの心に届く“価値”の提供
「ここでのトリミングだと、うちの子落ち着いているんです。」
そんな飼い主さんからの声をいただくと、私はいつも胸が温かくなります。
トリマーの技術とケア製品の両立は、単なるサービス提供ではなく、心身のリトリート。
それは、犬が“触れられる安心”を感じ、飼い主様が“預ける安心”を得る──その橋渡しこそが、私たちの仕事だと思っています。
333Dog-Careでは、「科学的な優しさ」などの最新の研究結果なども取り入れ、技術を磨いています。
そして、こういった情報を知ってもらうための勉強会を開き、共有しながら実践を積み重ねています。
✔ まとめ|“「秒速5cm」の魔法”がサロンを変える
これから冬本番になっていきます。
寒さと乾燥が進む季節こそ、犬の皮膚と心を守るケアが大切です。
「秒速5cmのタッチ」と「Acocoセラミドケア」を組み合わせることで、
サロンは単なる「毛を切る場所」から「心が整う場所」へと進化します。
ワンちゃんたちと良い関係をつくる、“「秒速5cm」の魔法”を是非実践してみてください。
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