【犬種図鑑】チワワの歴史と性格|世界最小犬に秘められたルーツと暮らし

こんにちは。
「333Dog-Care」店長の鈴木沙織です。

手のひらに収まるほどの小さな体で、しっかりとこちらを見つめ返してくるチワワ。

その姿からは想像しにくいのですが、チワワは長い歴史と独自の文化背景を持つ、とても奥深い犬種です。


歴史とルーツ|古代文明とともにあった小さな犬

チワワの起源は、古代メキシコにさかのぼると考えられています。

有力とされているのが、古代トルテカ文明で飼育されていた「テチチ(Techichi)」と呼ばれる小型犬の存在です。

この犬は、

  • 宗教儀式

  • 死後の世界への案内役

  • 伴侶動物

として人と共に暮らしていたとされ、考古学的な遺物や壁画にもその姿が残されています。

19世紀後半になると、メキシコ北部のチワワ州で小型犬が注目され、アメリカへ持ち込まれたことで現在のチワワの基礎が築かれました。

犬種名「チワワ(Chihuahua)」は、この州の名前に由来しています。


チワワの基本データ

項目詳細
正式名称チワワ(Chihuahua)
原産国メキシコ
起源古代(テチチ犬系統とされる)
用途コンパニオン(愛玩犬)
体重1.5〜3.0kg(JKC参考値)
体高15〜23cm
寿命12〜16歳
被毛スムースコート / ロングコート
公認団体FCI・JKC・AKC

特徴|小さな体に詰まった警戒心と機敏さ

チワワ最大の特徴は、世界最小クラスの体格です。

骨格が非常に繊細なため、

  • 高所からのジャンプ

  • 抱き上げ方の不注意

  • 室内での踏み事故

には特に注意が必要とされています。

被毛は、

  • スムースコート(短毛)

  • ロングコート(長毛)

の2タイプがあり、どちらもダブルコートですが、寒さにはあまり強くありません。


性格と暮らし|忠誠心が高く、家族思い

チワワは、

  • 飼い主への愛着が強い

  • 警戒心が高い

  • 知らない人や犬に慎重

といった性格傾向を持つ犬種です。

体が小さい分、音や動きに対して敏感に反応しやすく、吠えやすさにつながることもあります。

一方で、
信頼関係が築けた相手には非常に甘えん坊で、一途なパートナーとして暮らしに寄り添ってくれます。

子犬期からの社会化と、落ち着いた声かけによるしつけが、チワワとの生活を安定させる鍵になります。


健康上の注意|超小型犬ならではの配慮

チワワは比較的長命な犬種ですが、体の構造上、以下の点に注意が必要です。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)

  • 低血糖

  • 気管虚脱

  • 歯周病

特に歯は小さく密集しているため、日常的なデンタルケアが健康維持に直結します。


まとめ|チワワは「守られる存在」から「信頼する存在」へ

チワワは、小さく可愛らしいだけの犬ではありません。

長い歴史の中で人と寄り添い、強い絆を結ぶことを得意としてきた犬種です。

  • 体の小ささを理解すること

  • 安心できる環境を整えること

  • 丁寧なコミュニケーションを心がけること

それが、チワワと穏やかな毎日を過ごすための第一歩になります。

他の犬種を順次掲載していきます。参考になればうれしいです。

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