fbpx

【店長コラム】2周年をふりかえり思うこと

 

店長 鈴木沙織

 

7月7日に2周年をむかえます

これまで「サンサンサンドッグケア」にご来店くださり、誠にありがとうございます。

日々のトリミングや犬との暮らしの中で
当店の道具が少しでもお役に立てていたら嬉しいです。

2周年をむかえるにあたり
ネットショップのオープン前のことを思い出していました。

体に麻痺のある母の介護や自閉症の兄のお世話をしながら
トリミングサロンをオープンしてすぐのころ

私はやる気で満ち溢れていました。

「私の体ってすごい!」
「私の脳ってすごい!」
そんなことをよく考えていました。

ただ、普通に動かせる手や指、足や体があって
おしゃべりができる口や、冗談を考えて笑えるくらいの普通の人です。

そんな普通の私ですが

その普通が奇跡のようにすごいことなんだと
母や兄との暮らしの中で頭を殴られたかのようにとてもリアルに感じられたのです。

 

そして

母や兄も私にはないものを
たくさん持っているという事も心から思うようになりました。

そして、母や兄の良さを発揮できる環境があれば
きっと障害のある二人のことを必要としてくれる人もいるはず。
私はそんな環境を作らなくてはいけないんだと宿命を感じました。

 

 

いつも母を車いすに移乗させると
我が家の愛犬プードルのサリーは車いすの母の膝の上にピョーンと飛び乗っていました

母の膝で麻痺の手のひらをぺろぺろと舐めるのが
サリーの日課でサリーに必要とされていると感じることで笑顔になれる

そんな日々を暮らしていると
ペットの存在の大きさに改めて気づかされます。

そこで、障害者や高齢者が保護犬や保護猫のお世話をしながら
人も動物もお互いの存在を「あなたが必要なんだよ」と言える環境を作りたいと思い

その場所として
何年も使われていない母校の廃校でできたらいいなと考えました。

正直なところを話すと……

こんなすごいことを初めて口に出したときは
緊張からなのか私にこんな事できるのかという不安からか

ブワーと涙があふれてきました。

でもやると決めたら納得がいくまでやりたくて。

そのためには
莫大なお金と、たくさんの人の力が必要になります

ネットショップを始めたきっかけは

この、私のやりたいことのための一つの手段なんです。

 

ネットショップを初めてみると
驚くことが沢山ありました。

見ず知らずの、なんの信用もない私から
商品を購入してくださる方がいらっしゃって

そればかりか

すごく気に入っていますとメッセージまでいただき
こんな商品無いですか?
と相談していただけたり

商品と一緒にお送りしている私の夢のイラストを見て
応援していますと連絡をくださる方がいたり

 

サンサンサンドッグケアができたことで
資金が集まるだけでなく
すごい勢いでたくさんの方と出逢うきっかけができたのが何よりも驚きました。

 

しかもその多くの方がきっと犬や猫が好きな方々のはずです。

そんな方々を裏切らないよう
もっと仲良くなれるようにと考えながら

2年間歩んできました。

今、廃校活用について私の住んでいる坂戸市が動き出しています。
【障害者も高齢者も活躍できるペットの保護施設】ができるかは、まだわかりません。

でも、自分の夢を自分であきらめることはしません。

できることをやっていこうとおもいます。

3年目は333Dog-Careにとっては【3】という数字の入る大事な年です。

今私がこうして諦めず前を向いていられるのは
ほかの誰でもない、同じ気持ちでいてくださるお客様のおかげだと思っています。

心から感謝しています。ありがとうございます。

そして、これからも引き続き「サンサンサンドッグケア」をよろしくお願いいたします。