梳き率の低いカーブのすきバサミの使いどころがわからない方へ
当店のカーブのすきバサミもそうですが他のメーカーさんのすきバサミでも
梳き率が20%くらいのすきバサミは、梳き率の高いすきバサミと同じような
使い方をすると、切れない!と思われがちです。
カットした時に切れていない毛がたくさんあると、カット後に刃をスライドしても、
切れていない毛が邪魔をしてハサミが止まってしまいます。
これを『抜け感が弱い』や『抜け感が悪い』と言うのですが
この抜け感が弱いと、ハサミが噛んでると勘違いしてしまうことがあります。
梳き率の高いすきバサミだと抜け感が良いので、カットのたびにハサミを
スライドさせて毛を落としながら切れるので、サクサク切れます。
対して
梳き率の低いすきバサミはそうはいきません。
梳き率の低いすきバサミは使うポイントとカットの仕方がとても重要です。
梳き率の低いすきバサミを長い毛のカットに使うときは
カットした後にハサミをスライドさせないで
カットしたい毛をピンポイントでハサミをチョキチョキとその場で開閉して
カットします。
カットした毛はコームで落とします。
毛先の毛を少しずつ揃える時は多少刃をスライドさせても毛は落とせますが
基本的には仕上げバサミのように静刃で切りたいところを狙って、スライドさせずに
カットします。
お尻だけでなくマズルをふんわり丸く仕上げたい時や、耳の毛をナチュラルに
短くしたい時などにスライドさせずにその場でチョキチョキしながら
カットしてみてくださいね。
仕上げバサミやカット率の高いすきバサミとは違った仕上がりになると思います。
ただ、ザクザク切れるすきバサミが欲しい方や、どうしてもハサミを動かしながら
梳きたい方には不向きなハサミです。
動画の途中、『毛に逆らって』を『気に逆らって』ってなってます(゚o゚;;
気に逆らうってすごい怒らせちゃいそうですね